Claudeと話す第02章 ・ 読むのにかかる時間 約5分

最初の会話

同僚に頼むように話しかける。それだけで動き出します

ここから手を動かします。といっても、やることはメッセージを送るだけです。この章が終わるころには、Claudeに仕事をひとつ手伝ってもらった状態になっています。

この章でできるようになること

  • Claudeとの会話を始めて、画面の見方が分かる
  • 自分の仕事を伝えて、手伝えることを提案してもらう
  • 実際の仕事をひとつ(メールの下書き)頼んでみる

画面はひとつの入力欄だけ

claude.aiを開くと、画面の真ん中に入力欄がひとつあります。覚えることは、実はこれで終わりです。メッセージを書いて送ると返事が来る。LINEやメールと同じ形です。

画面の端にはサイドバーがあって、「新しいチャット」を始めるボタンと、過去の会話の一覧が並んでいます。会話は自動で保存されるので、消える心配はいりません。

同僚に頼むように話す

最初に、いちばん大事なコツを言います。AIへの話しかけ方に、特別な作法はありません。隣の席の同僚に頼むように、普通の日本語で書いてください。丁寧語でも、箇条書きでも、多少雑でも通じます。「呪文のような特別な書き方を覚えないといけない」というのは、もう過去の話です。

では、送ってみましょう。下の枠の右上にあるコピーのボタンを押して、Claudeの入力欄に貼り付けて、自分の仕事の部分だけ書き換えて送ってください。

やってみよう① Claudeにこう送ります

はじめまして。私は小さな会社で営業事務をしています。見積書の作成、電話とメールの対応、月次の売上まとめが主な仕事です。 AIを仕事に使うのは初めてです。私の仕事の中で、あなたに手伝ってもらうと効果が大きそうなことを5つ、具体例つきで教えてください。専門用語は使わないでください。

「営業事務」のところを自分の仕事に書き換えるだけで、返事はあなた専用になります。返ってきた5つの提案は、そのままこの教科書の使い道リストになるので、気に入ったものを覚えておいてください。

プロンプト

AIに送るお願いの文章のことです。この教科書では「頼み方」と呼びますが、世の中の記事ではプロンプトと書かれていることが多いので、単語だけ知っておくと読み物に困りません。

実際の仕事をひとつ頼む

続けて、同じ会話の中で本物の仕事を頼んでみます。今度はメールの下書きです。

やってみよう② 続けてこう送ります

ありがとうございます。ではひとつ手伝ってください。 取引先から届いた「納期を1週間早められないか」という相談に、返信メールを書きたいです。結論は「3日までなら早められる」です。相手との関係を壊さず、こちらの事情(他の案件との兼ね合い)も角が立たないように伝わる文面を作ってください。件名も含めてお願いします。

数秒で、件名つきの下書きが返ってきます。このまま使える出来かどうかは場合によりますが、白紙から書き始めなくていいというだけで、メール仕事の景色は変わります。

会話は続いています

ここで気づいてほしいことがあります。2通目のメッセージで、あなたは自分の仕事をもう説明しませんでした。それでも話が通じたのは、Claudeが同じ会話の中身を覚えているからです。会話は積み重なります。だから、話題が変わるときは「新しいチャット」を始めるのがコツです。前の話題を引きずらず、まっさらな状態から話せます。

うまくいったか確認する

  • 自分の仕事に合わせた提案が5つ返ってきた
  • メールの下書きが件名つきで返ってきた
  • サイドバーに、いまの会話が保存されている

よくあるつまずき

返事が英語で返ってきた
「日本語でお願いします」と一言送れば、以降は日本語になります。最初の頼みが英語混じりだと起きることがあります。
回答が途中で止まった
長い回答で起きることがあります。「続けてください」と送れば続きが出てきます。
「上限に達しました」と表示された
無料プランには時間あたりの利用量に上限があります。数時間待てば回復するので、故障ではありません。毎日ぶつかるようになったら、それは課金の検討タイミングです(付録A参照)。

この章のまとめ

特別な作法なしで、仕事の相談とメールの下書きができました。もうAIを仕事に使ったことがある人です。次の章では、同じ頼みごとでも返事の質が目に見えて変わる頼み方を身につけます。

章末チェックリスト