使いこなす
メモリとスタイル
自分仕様のClaudeにする。自己紹介は一度で十分
毎回の会話で自己紹介するのは、そろそろ卒業です。この章では、会話をまたいで覚えてくれるメモリと、文体を常時指定できるスタイルで、Claudeを自分仕様に仕上げます。Part 3の仕上げの章です。
この章でできるようになること
- メモリに自分の仕事と好みを覚えさせて、内容を自分で管理する
- スタイルで「いつもの文体」を設定する
- プロジェクト・スキル・メモリの使い分けが整理できる
メモリ:会話をまたいで覚える
メモリは、会話の中で分かったあなたの情報(仕事、役割、好み、進行中の案件)を、Claudeが会話をまたいで覚えておく機能です。これが効いていると、新しいチャットを開いても「あなたの会社の場合は」と、前提込みで話が始まります。
覚えてもらうのに特別な操作は要りませんが、はっきり頼むこともできます。
今後の会話のために、次のことを覚えておいてください。 ・私は従業員10人の食品卸の会社で、営業と販促を担当しています ・文章を頼むときは、専門用語を避けた分かりやすい日本語が好みです ・数字の報告は、結論を先に言ってから根拠、の順が好みです いま何を覚えたか、確認のために教えてください。
数日使ったら、一度こう聞いてみてください。「私について覚えていることを一覧にしてください」。何を覚えられているかを自分で把握しておくのが、この機能との正しい付き合い方です。覚えてほしくないことが混ざっていたら、「その項目は忘れてください」と頼むか、設定画面のメモリの項目から確認・編集・削除ができます。
メモリの安心設計
メモリは中身を自分で確認・編集・削除できるように作られています。ブラックボックスに情報が溜まっていくわけではありません。プランや設定によっては無効になっていることもあり、その場合は設定画面で切り替えます。見つからなければClaude本人に聞いてください。
スタイル:いつもの文体を固定する
スタイルは、Claudeの書きぶりを常時指定しておく機能です。「簡潔」「フォーマル」のような用意された選択肢から選ぶか、自分専用のスタイルを作れます。毎回「箇条書き中心で、結論から」と頼んでいる人は、それをスタイルにしてしまえば頼む手間ごと消えます。
Claudeのスタイル機能に登録する、私専用の文体設定を作りたいです。 私の好み: ・結論から書く。前置きの定型文(「承知しました」など)は不要 ・長い説明は箇条書きに整理する ・専門用語には一言の説明を添える ・大事な注意点は最後にまとめて書く この好みを、スタイルとして登録できる説明文の形にまとめてください。あわせて、いまの画面でスタイルを登録する手順も教えてください。
3つの道具の使い分け
Part 3で手に入れた道具が出揃いました。似て見えるので、置き場所を整理しておきます。
横にスクロールできます
迷ったらこう考えてください。その情報は誰のものか。特定の仕事の情報ならプロジェクト、やり方の型ならスキル、あなた自身のことならメモリとスタイルです。
よくあるつまずき
- 覚えているはずのことを、忘れた顔をする
- メモリは会話の全文を保存する機能ではなく、要点を覚える機能です。案件の詳細のような込み入った情報は、プロジェクトの資料に置くほうが確実です。
- スタイルが効きすぎて、全部箇条書きになった
- スタイルは常時かかります。「この返事だけは、普通の文章で」と会話の中で頼めば一時的に外せます。設定自体の切り替えもワンタッチです。
- 共用パソコンで使っている
- メモリには自分の仕事の情報が溜まっていきます。家族や職場の共用アカウントで使っている場合は、覚えさせる内容に気をつけるか、メモリを無効にしてプロジェクトだけで運用してください。
この章のまとめ
メモリとスタイルで、Claudeはあなたの前提と好みを踏まえて話す相棒になりました。プロジェクト・スキル・メモリの置き場所も整理できました。Part 3はここまでです。道具は揃いました。次のPart 4は、これを明日の仕事に組み込む話です。職種別の実例集から入ります。
章末チェックリスト
自分仕様になりました。Part 4で、仕事に組み込みます。