Claudeと話す
ファイルと画像を渡す
PDF・写真・Excel。渡した瞬間に仕事が変わります
ここまでは言葉のやり取りでした。この章からClaudeにファイルと画像を渡します。長い資料を読ませる、書類の写真から文字を起こす、Excelの傾向を見てもらう。仕事の景色がいちばん変わる章のひとつです。
この章でできるようになること
- PDF・Word・Excel・画像をClaudeに渡して仕事をさせる
- 「読ませてから頼む」の基本パターンを3つ持ち帰る
- 会社の情報を渡すときの判断基準を持つ
渡し方は、添付するだけ
入力欄のそばにあるプラスのボタン(クリップの形のこともあります)からファイルを選ぶか、ファイルを入力欄にドラッグするだけです。スマホなら、その場でカメラを起動して書類を撮って渡せます。渡せるのは、PDF、Word、Excel、CSV、テキスト、そしてPNGやJPEGなどの画像です。
大事なのは、ファイルを渡すだけでは仕事は始まらないということです。添付と一緒に「これをどうしてほしいか」を必ず書きます。第03章の3点セットの「背景」に、ファイルが加わったと考えてください。
鉄板の3パターン
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パターン1:読ませて、要約させる
この資料を読んでください。私はこれから15分後の会議でこの内容について意見を求められます。 ・全体の要点を5行以内で ・私が意見を言うべき論点を2つ ・数字で押さえておくべき箇所を2つ この3点だけ教えてください。
ただ「要約して」と頼むより、何のために読むのかを伝えるのがコツです。同じ資料でも、会議前の15分と、じっくり検討する日とでは、欲しい要約が違いますから。
パターン2:写真から文字を起こす
手元の紙の書類(なければ本の1ページでも大丈夫です)をスマホで撮って、渡してみてください。
この写真の内容を、そのまま打ち直せる形のテキストにしてください。表になっている部分は表として再現してください。読み取れなかった箇所は、推測で埋めずに「(判読不能)」と書いてください。
最後の一文が効いています。読めない字を推測で埋めさせない指定をしておくと、もっともらしい間違いが混ざるのを防げます。この考え方は第06章でくわしく扱います。
パターン3:データの傾向を見させる
この表を見てください。データの並びや項目を説明してもらう必要はありません。 「この数字を見て気づくこと」を、重要な順に5つ挙げてください。それぞれ、根拠になっているデータの箇所も添えてください。
手元にちょうどいい表がなければ、「練習用に、架空のパン屋の1年分の月次売上データを表で作ってください」と頼んで、それを使って練習しても構いません。練習台まで作ってくれるのがAIの便利なところです。
会社の情報を渡していいのか
ここで必ず立ち止まってほしい話をします。ファイルを渡せるようになると、つい何でも渡したくなります。でも、会社の機密情報や顧客の個人情報を渡す前に、勤め先のAI利用ルールを確認してください。ルールがまだない会社なら、上司に一言相談するのが筋です。
迷ったときの目安はシンプルで、「この内容を社外の協力会社に渡せるか」で考えることです。渡せないものはAIにも渡さない。名前や金額をダミーに置き換えてから渡す、という中間の手もあります。この判断力もAIを使う力の一部で、第07章でもう一度整理します。
よくあるつまずき
- ファイルが大きすぎると言われた
- ページ数の多いPDFや重い画像で起きます。分割して渡すか、必要なページだけ抜き出して渡してください。「どこが必要か分からない」なら、目次のページだけ渡して、どこを読むべきか相談する手もあります。
- 手書きの字がうまく読み取れない
- くせ字や薄い字は苦手です。明るい場所で真上から撮り直すと精度が上がります。それでも読めない部分は、人間が補うところです。
- Excelの計算結果がおかしい
- 複雑な集計は、暗算に頼らせず「分析ツールを使って計算して」と頼むと正確になります。それでも大事な数字は、必ず元の表と突き合わせてください。
この章のまとめ
要約・文字起こし・傾向出し。この3パターンだけで、書類仕事の時間はまとまって返ってきます。そして「何のために読むのかを伝える」「推測で埋めさせない」という2つのコツは、この先ずっと使います。Part 1はここまでです。次のPart 2では手を止めて、AIがなぜ賢く、なぜ間違えるのかを見に行きます。ここを知ると、安心して仕事を任せられるようになります。
章末チェックリスト
Part 1は修了です。第06章で、AIのしくみを見に行きます。