Claudeと話す
回答を育てる
一発で完璧を狙わない。会話で仕上げていく
最初の回答は完成品ではなく、たたき台です。上手な人ほど一発で決めようとせず、会話の往復で仕上げていきます。この章では、回答を直す4つのやり方を身につけます。
この章でできるようになること
- 回答が気に入らないときの4つの直し方を使い分ける
- 実際にひとつの文章を、往復しながら仕上げる
- 会話を仕切り直すタイミングが分かる
気に入らないのは失敗ではありません
Claudeの最初の回答がいまいちだったとき、「AIは使えない」と閉じてしまう人と、「じゃあこう直して」と返す人に分かれます。差がつくのはここです。人間の部下だって、一発目の資料がそのまま役員会に出せることは稀ですよね。直しの指示を出すところまでが頼む側の仕事です。しかもAI相手なら、何度直させても嫌な顔をされません。
気に入らないときの4つの直し方
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深掘りと感想を伝えるは、そのまま会話を続けるだけです。ポイントは、感想を具体的に言うこと。「なんか違う」よりも「良いけどトーンが硬すぎる」のほうが、次の直しが正確になります。良かった点も伝えると、そこは維持されます。
軌道修正は、Claudeが意図と違う方向に走ったときに使います。遠慮はいりません。「そうではなくて」と、はっきり言い直してください。
送り直しは、知らない人が多い技です。自分が送ったメッセージにマウスを載せる(スマホなら長押しする)と編集の選択肢が出て、頼み方を書き直してやり直せます。会話を汚さずに頼み方だけ差し替えられるので、「そもそもの頼み方が悪かったな」というときに便利です。
実践:ひとつの文章を育てる
第02章で作ったメールの下書きを育てます(残っていなければ、新しく何か下書きを作ってから始めてください)。その会話を開いて、順番に送ってみましょう。
構成はこのままでいいです。ただ、全体にかしこまりすぎているので、普段からやり取りしている相手に送る、少し柔らかい文面に直してください。
柔らかさはちょうど良くなりました。今度は全体を半分の長さに詰めてください。削ってはいけないのは、感謝の一文と、3日なら早められるという結論です。
2往復で、最初の下書きとは別物になったはずです。この「注文をつけて仕上げていく」感覚こそ、AIを使いこなしている状態です。
粘るか、仕切り直すか
同じ会話で何度も直していると、たまに話がこんがらがってきます。修正の指示が積み重なりすぎて、Claudeが古い指示と新しい指示の板挟みになるからです。3〜4回直してもかみ合わないときは、粘るより新しいチャットで仕切り直すほうが速いです。そのとき、育てた成果を無駄にしないコツがあります。
これから文章の仕上げを頼みます。前回のやり取りで決まった条件は次の通りです。 ・トーンは柔らかめ、普段のやり取りの相手向け ・長さは短め、感謝の一文と結論は必ず残す この条件で、以下の文章をさらに良くしてください。 (ここに、いま時点の文章を貼り付け)
決まったことを条件として先に渡してしまえば、新しいチャットでも積み上げは引き継げます。
よくあるつまずき
- 直しを頼んだら、関係ないところまで変わった
- 「他の部分は変えずに、〇〇だけ直してください」と範囲を区切って頼んでください。変えてほしくない部分を先に宣言するのが確実です。
- 何回直しても、しっくりこない
- 自分の中に正解のイメージがない可能性があります。そういうときは「方向性の違う案を3つください」と頼んで、選ぶ側に回ってください。選ぶほうが、ゼロから注文をつけるより楽です。
この章のまとめ
一発で完璧を狙わず、深掘り・感想・軌道修正・送り直しの4つで育てる。かみ合わなくなったら、条件を持って仕切り直す。これで日常の文章仕事は一通り回るようになりました。次の章では、テキストだけの世界を出て、ファイルと画像を渡します。Claudeの実力が本領を見せ始めるのはここからです。
章末チェックリスト
会話で仕上げる技術が入りました。第05章から、ファイルを渡していきます。