Claudeと話す第04章 ・ 読むのにかかる時間 約6分

回答を育てる

一発で完璧を狙わない。会話で仕上げていく

最初の回答は完成品ではなく、たたき台です。上手な人ほど一発で決めようとせず、会話の往復で仕上げていきます。この章では、回答を直す4つのやり方を身につけます。

この章でできるようになること

  • 回答が気に入らないときの4つの直し方を使い分ける
  • 実際にひとつの文章を、往復しながら仕上げる
  • 会話を仕切り直すタイミングが分かる

気に入らないのは失敗ではありません

Claudeの最初の回答がいまいちだったとき、「AIは使えない」と閉じてしまう人と、「じゃあこう直して」と返す人に分かれます。差がつくのはここです。人間の部下だって、一発目の資料がそのまま役員会に出せることは稀ですよね。直しの指示を出すところまでが頼む側の仕事です。しかもAI相手なら、何度直させても嫌な顔をされません。

気に入らないときの4つの直し方

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回答が気に入らないときの4つの直し方 もっと知りたいときは深掘りする、惜しいときは感想を伝える、話がずれたときは軌道修正する、頼み方を間違えたときは送り直す、の4つです。 もっと知りたい 深掘りする 「2番目を詳しく」 「例を3つ足して」 惜しい 感想を伝える 「良いけど硬い。 もっと会話調に」 話がずれた 軌道修正する 「聞きたいのはYでは なくXの話です」 頼み方を間違えた 送り直す 自分のメッセージを 書き直してやり直す
軽い直しなら左の2つ、話がずれたら軌道修正、頼み方から間違えていたら送り直しです。

深掘りと感想を伝えるは、そのまま会話を続けるだけです。ポイントは、感想を具体的に言うこと。「なんか違う」よりも「良いけどトーンが硬すぎる」のほうが、次の直しが正確になります。良かった点も伝えると、そこは維持されます。

軌道修正は、Claudeが意図と違う方向に走ったときに使います。遠慮はいりません。「そうではなくて」と、はっきり言い直してください。

送り直しは、知らない人が多い技です。自分が送ったメッセージにマウスを載せる(スマホなら長押しする)と編集の選択肢が出て、頼み方を書き直してやり直せます。会話を汚さずに頼み方だけ差し替えられるので、「そもそもの頼み方が悪かったな」というときに便利です。

実践:ひとつの文章を育てる

第02章で作ったメールの下書きを育てます(残っていなければ、新しく何か下書きを作ってから始めてください)。その会話を開いて、順番に送ってみましょう。

やってみよう① 感想を伝える

構成はこのままでいいです。ただ、全体にかしこまりすぎているので、普段からやり取りしている相手に送る、少し柔らかい文面に直してください。

やってみよう② 深掘りと感想をまとめて伝える

柔らかさはちょうど良くなりました。今度は全体を半分の長さに詰めてください。削ってはいけないのは、感謝の一文と、3日なら早められるという結論です。

2往復で、最初の下書きとは別物になったはずです。この「注文をつけて仕上げていく」感覚こそ、AIを使いこなしている状態です。

粘るか、仕切り直すか

同じ会話で何度も直していると、たまに話がこんがらがってきます。修正の指示が積み重なりすぎて、Claudeが古い指示と新しい指示の板挟みになるからです。3〜4回直してもかみ合わないときは、粘るより新しいチャットで仕切り直すほうが速いです。そのとき、育てた成果を無駄にしないコツがあります。

仕切り直しのときの頼み方

これから文章の仕上げを頼みます。前回のやり取りで決まった条件は次の通りです。 ・トーンは柔らかめ、普段のやり取りの相手向け ・長さは短め、感謝の一文と結論は必ず残す この条件で、以下の文章をさらに良くしてください。 (ここに、いま時点の文章を貼り付け)

決まったことを条件として先に渡してしまえば、新しいチャットでも積み上げは引き継げます。

よくあるつまずき

直しを頼んだら、関係ないところまで変わった
「他の部分は変えずに、〇〇だけ直してください」と範囲を区切って頼んでください。変えてほしくない部分を先に宣言するのが確実です。
何回直しても、しっくりこない
自分の中に正解のイメージがない可能性があります。そういうときは「方向性の違う案を3つください」と頼んで、選ぶ側に回ってください。選ぶほうが、ゼロから注文をつけるより楽です。

この章のまとめ

一発で完璧を狙わず、深掘り・感想・軌道修正・送り直しの4つで育てる。かみ合わなくなったら、条件を持って仕切り直す。これで日常の文章仕事は一通り回るようになりました。次の章では、テキストだけの世界を出て、ファイルと画像を渡します。Claudeの実力が本領を見せ始めるのはここからです。

章末チェックリスト