使いこなす
スキル
自分のやり方を覚えさせる。頼み方が一行で済むようになる
第08章のプロジェクトは「仕事部屋」でした。この章のスキルは、部屋に置く「手順書」です。自分のやり方を一度書いて渡しておくと、次からは一行頼むだけで、いつものやり方で仕上がってきます。
この章でできるようになること
- スキルが何で、プロジェクトと何が違うのかが分かる
- 自分の仕事の「型」をスキルの形に書き起こす
- スキル化する価値がある仕事の見つけ方が分かる
スキルは「手順書」です
職場に、仕事の型ってありますよね。議事録はこの項目順でまとめる、見積もりの但し書きはこう書く、報告書は結論から。新しい人が入ったら、口で説明するか、手順書を渡すはずです。
スキルは、その手順書をClaudeに持たせる機能です。一度スキルとして渡しておくと、Claudeはその型が必要な仕事のときに、手順書を自分で開いて従います。あなたが毎回「議事録はこの順で、この形式で」と説明する必要がなくなって、「この録音メモを議事録にして」の一行で済むようになります。
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何をスキルにするといいか
目印は、あなたがこれまでに同じ説明を3回以上した仕事です。3回説明したものは、この先30回説明することになります。手順書にする価値が十分あります。
- 議事録の型(項目の順番、決定事項と宿題の書き分け)
- うちの会社の文体(NGワード、敬称のルール、定型のあいさつ)
- 報告書のまとめ方(結論から、数字は表で、A4一枚)
- SNS投稿の作法(文字数、ハッシュタグの数、絵文字の扱い)
実践:スキルの中身を作る
スキルの実体は、手順を書いたテキストです。そして手順書づくり自体も、Claudeに手伝わせるのがいちばん速いです。あなたは型を口で説明し、Claudeが手順書に清書する。新人教育と同じ流れです。
私の「議事録のまとめ方」を、AIに渡す手順書(スキル)の形に清書してください。私のやり方はこうです。 ・冒頭に、会議名・日時・参加者 ・次に「決まったこと」を箇条書き。1項目1行 ・次に「宿題」を、担当者名と期限つきで表に ・最後に「次回に持ち越した論点」 ・全体で長くてもA4半分。発言の逐語記録は入れない この型を、曖昧さがないように整理して、見出しつきの手順書にしてください。私のやり方に抜けや矛盾があれば、先に指摘してください。
最後の一文がポイントです。型を言葉にする過程で、自分でも気づいていなかった判断基準(「持ち越しと宿題の違いは何か」など)をClaudeが質問してくれます。スキル作りは、自分の仕事の棚卸しにもなるんです。
作った手順書を登録する
できあがった手順書は、スキルとして登録すると本領を発揮します。登録の入り口は設定画面やプロジェクトの機能欄にあり、プランや画面の更新で場所が変わることがあるので、ここでもClaude本人に聞くのが確実です。
いま作ってもらった手順書を、Claudeのスキルとして登録したいです。私のいまの画面・プランでの登録手順を、順番に教えてください。もしスキルとして登録できない環境の場合は、代わりにプロジェクトの指示や資料として使う方法を教えてください。
大事なのは後半の保険です。スキルの登録が使えない環境でも、手順書をプロジェクトの資料に置けば、効果の大半は得られます。「型を言葉にして、Claudeに持たせる」という本質は同じだからです。
スキル
特定の型の仕事のやり方を書いた指示ファイルで、Claudeが必要な場面で自動的に参照します。Markdown(マークダウン)という形式のテキストで書かれますが、その清書はClaudeがやるので、形式を覚える必要はありません。
よくあるつまずき
- スキルが使われているのか分からない
- 該当する型の仕事を頼んだあと、「いまの回答で、登録したスキルは参照しましたか」と聞けば答えてくれます。参照されていなければ、スキルの説明文(どんなときに使う手順書か)をより具体的に直してください。
- 手順書どおりにならないことがある
- 手順書の中に矛盾があるか、例外の扱いが書かれていないケースが多いです。「こういう場合はどうするか」を追記していくと安定します。手順書は一度作って終わりではなく、育てるものです。
この章のまとめ
3回説明した仕事は手順書にして、Claudeに持たせる。すると頼み方が一行になり、仕上がりが安定します。プロジェクト(部屋)とスキル(手順書)が揃うと、Claudeはあなたの職場の事情を分かった相棒になってきます。次の章では、この相棒に外の世界の情報をつなぎます。
章末チェックリスト
手順書を持たせました。第11章で、外の情報とつなぎます。