使いこなす第12章 ・ 読むのにかかる時間 約6分

メモリとスタイル

自分仕様のClaudeにする。自己紹介は一度で十分

毎回の会話で自己紹介するのは、そろそろ卒業です。この章では、会話をまたいで覚えてくれるメモリと、文体を常時指定できるスタイルで、Claudeを自分仕様に仕上げます。Part 3の仕上げの章です。

この章でできるようになること

  • メモリに自分の仕事と好みを覚えさせて、内容を自分で管理する
  • スタイルで「いつもの文体」を設定する
  • プロジェクト・スキル・メモリの使い分けが整理できる

メモリ:会話をまたいで覚える

メモリは、会話の中で分かったあなたの情報(仕事、役割、好み、進行中の案件)を、Claudeが会話をまたいで覚えておく機能です。これが効いていると、新しいチャットを開いても「あなたの会社の場合は」と、前提込みで話が始まります。

覚えてもらうのに特別な操作は要りませんが、はっきり頼むこともできます。

やってみよう① 覚えてほしいことを伝えます

今後の会話のために、次のことを覚えておいてください。 ・私は従業員10人の食品卸の会社で、営業と販促を担当しています ・文章を頼むときは、専門用語を避けた分かりやすい日本語が好みです ・数字の報告は、結論を先に言ってから根拠、の順が好みです いま何を覚えたか、確認のために教えてください。

数日使ったら、一度こう聞いてみてください。「私について覚えていることを一覧にしてください」。何を覚えられているかを自分で把握しておくのが、この機能との正しい付き合い方です。覚えてほしくないことが混ざっていたら、「その項目は忘れてください」と頼むか、設定画面のメモリの項目から確認・編集・削除ができます。

メモリの安心設計

メモリは中身を自分で確認・編集・削除できるように作られています。ブラックボックスに情報が溜まっていくわけではありません。プランや設定によっては無効になっていることもあり、その場合は設定画面で切り替えます。見つからなければClaude本人に聞いてください。

スタイル:いつもの文体を固定する

スタイルは、Claudeの書きぶりを常時指定しておく機能です。「簡潔」「フォーマル」のような用意された選択肢から選ぶか、自分専用のスタイルを作れます。毎回「箇条書き中心で、結論から」と頼んでいる人は、それをスタイルにしてしまえば頼む手間ごと消えます。

やってみよう② 自分用スタイルの設計図を作らせます

Claudeのスタイル機能に登録する、私専用の文体設定を作りたいです。 私の好み: ・結論から書く。前置きの定型文(「承知しました」など)は不要 ・長い説明は箇条書きに整理する ・専門用語には一言の説明を添える ・大事な注意点は最後にまとめて書く この好みを、スタイルとして登録できる説明文の形にまとめてください。あわせて、いまの画面でスタイルを登録する手順も教えてください。

3つの道具の使い分け

Part 3で手に入れた道具が出揃いました。似て見えるので、置き場所を整理しておきます。

横にスクロールできます

プロジェクト・スキル・メモリとスタイルの使い分け 仕事ごとの前提はプロジェクト、仕事の型はスキル、自分自身のことはメモリとスタイル、と覚える場所が分かれています。 プロジェクト 仕事ごとの前提と資料 =部屋に備え付け 例:お客さま対応の部屋 スキル 仕事の型・手順 =手順書として持たせる 例:議事録の型 メモリとスタイル あなた自身のことと いつもの文体 例:役割・好み・書きぶり
仕事の前提は部屋に、型は手順書に、自分のことは本体に。

迷ったらこう考えてください。その情報は誰のものか。特定の仕事の情報ならプロジェクト、やり方の型ならスキル、あなた自身のことならメモリとスタイルです。

よくあるつまずき

覚えているはずのことを、忘れた顔をする
メモリは会話の全文を保存する機能ではなく、要点を覚える機能です。案件の詳細のような込み入った情報は、プロジェクトの資料に置くほうが確実です。
スタイルが効きすぎて、全部箇条書きになった
スタイルは常時かかります。「この返事だけは、普通の文章で」と会話の中で頼めば一時的に外せます。設定自体の切り替えもワンタッチです。
共用パソコンで使っている
メモリには自分の仕事の情報が溜まっていきます。家族や職場の共用アカウントで使っている場合は、覚えさせる内容に気をつけるか、メモリを無効にしてプロジェクトだけで運用してください。

この章のまとめ

メモリとスタイルで、Claudeはあなたの前提と好みを踏まえて話す相棒になりました。プロジェクト・スキル・メモリの置き場所も整理できました。Part 3はここまでです。道具は揃いました。次のPart 4は、これを明日の仕事に組み込む話です。職種別の実例集から入ります。

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